これらの青果物は商品特性に合わせた冷蔵庫(加湿・普通)で一旦保管し、十分に冷やし込みを行います。これは遠距離輸送時の鮮度が保たれるよう、青果物の芯温を下げるために必ず行うものです。
朝6時を迎えるころ、冷蔵庫で十分に冷やし込まれた様々な青果物は、40フィートの冷蔵リーファーコンテナに手作業で積み込まれて旅立ちます。沖縄に到着した後はワタリグループの沖縄支店を通じて、沖縄県最大のスーパーマーケットチェーンへ納品されます。
このようにワタリ青果は、高い鮮度を保った青果物を遠隔地に届ける物流のしくみを構築してきました。もちろん、いつも順風満帆とは限りません。ときには台風などのアクシデントもあります。そんなときは進路を先読みしてエアー便に切り替えたり、陸送区間を伸ばして送り出す港を変更するなど、欠品を起こさないよう細心の注意をはらっています。
こんな企業努力によって、お取引先からの高いご信頼をいただいているのです。
この結果、冷蔵トラックやトレーラーを使って産地から直接ワタリ青果に納品してもらう、いわゆる産直の仕組みを構築することができます。
産地から冷蔵のままワタリ青果の冷蔵庫に直送し、これをまた冷蔵コンテナなどで遠距離の消費地まで運べば、理想的なコールドチェーンができあがるというわけです。