遠隔地への物流事業 #01商品の入荷と荷捌き

商品の入荷と荷捌き

早朝4時、豊洲などを含む京浜エリアの複数の卸売市場で集荷した青果物が、多摩ニュータウン市場にある当社のもとへ続々と到着。さらに、遠距離産地からの直送品も冷蔵トラックによって入荷してきます。これらの青果物は商品特性に合わせた冷蔵庫(加湿・普通)にて、十分に冷やし込みます。これは遠距離輸送時の鮮度が保たれるよう、青果物の芯温を下げるために必ず行うものです。

遠隔地への物流事業 #02沖縄への物流事例

沖縄への物流事例

冷蔵庫に隣接して、常時15℃に保たれた定温荷捌場があります。約320平米の荷捌場は、遠距離へ新鮮な青果物をお届けするために当社が独自に設置しているものです。朝6時を迎えるころ、冷蔵庫で十分に冷やし込まれた様々な青果物は、40フィートの冷蔵リーファーコンテナに積み込まれて旅立ちます。沖縄に到着した後はワタリグループの沖縄支店を通じて、沖縄県最大のスーパーマーケットチェーンへ納品されます。

冷蔵リーファーコンテナによる沖縄便は週3回。東京から3日の船旅です。このように当社は、高い鮮度を保った青果物を遠隔地に届ける物流のしくみを構築してきました。もちろん、いつも順風満帆とは限りません。ときには台風などのアクシデントもあります。そんなときは台風の進路を先読みしてエアー便に切り替えたり、陸送区間を伸ばして送り出す港を変更するなど、欠品を起こさないよう細心の注意をはらっています。

産地との連携を密にして新鮮な青果物を消費地へ

新鮮な青果物を消費地へ

ワタリグループとしてこれまで50年余にわたって培ってきた青果物への目利き力に加え、卸売市場での独自の交渉力などによって、ビジネスの幅と厚みを広げてきました。 また、品目担当者が産地に実際へ出向いて、どのような栽培方法をとっているかなどを自分の目で確かめたりする地道な活動も行っています。この結果、冷蔵トラックやトレーラーを使って産地から直接当社に納品してもらう、いわゆる産直の仕組みを構築することができます。

これまでの事例でいえば、岩手県奥州市江刺区(旧江刺市)では、トマトやナス、ピーマンなどの夏野菜。山梨県西八代郡では、高い糖度を持つとうもろこし(甘々娘:かんかんむすめ)などで実績があります。産地から冷蔵のまま当社の冷蔵庫に直送し、これをまた冷蔵コンテナなどで遠距離の消費地まで運べば、理想的なコールドチェーンができあがるというわけです。

首都圏でのベンダー事業基盤となるビジネス

基盤となるビジネス

当社は、東京都内を中心にスーパーマーケットチェーンを展開する流通企業に青果物を納入するベンダー事業も行っています。これは、ワタリグループが1970年代の草創期から行っているグループの基盤ともいえるビジネスで、現在では当社がこれを引き続いて担当しているのです。店舗のバックヤードでの作業を軽減して店頭ですぐに販売できるように、青果のパック加工やカット加工なども受託。そのための包材の選択からパッケージやシールのデザインも行っています。さらに納品したあとも、売場でのイベント企画から販促ツールのデザインや制作、売場での販売応援なども行っています。

販促で産地と消費者をつなぐフェア開催や販促資材の内製

フェア開催や販促資材の内製

写真は岩手県奥州市江刺区の生産者の方々のご協力を得て開催した「江刺やさいフェア」のようすです。バックにあるポスターや売り場の台の下の腰巻などの販促ツールは、すべて社内デザイナーがデザインしたオリジナル。また、さまざまな品種のトマトを一堂に集め、お客さまにトマトのいろいろな味を楽しんでいただく企画も、当社の提案が実現したものです。この他にも北海道フェアなど、季節折々の催事を実施しています。

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